革製品を作るための道具

2017.09.28 Thursday

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    ハンドメイドの革製品を製造販売しております【SHIN】代表兼職人の加來(かく)です。

     

    こんにちは!今回は普段僕が革製品を作るときに使っている「道具」をご紹介いたします。

    革の財布やバッグなどがどのような道具によって作られているかが、少しですがイメージが湧くと思います。

     

    「口金押さえ」

    かなり使う頻度が高い道具です。

    これは革と革を「ゴムのり」で貼り合わせたあとにこの道具で挟んで圧着します。

    これでちゃんと圧着しておかないと、縫っている最中に貼り合わせた革がずれてしまったりという「大惨事」が起こります。

     

    「NTドレッサー」

    黒い部分が金属製の荒めのヤスリになっておりまして、革の表面を荒らします。

    ツルツルの革同士をゴムのりで張り合わせると、くっつきが弱く「ズレ」「剥がれ」などの「大惨事」が起こるので

    荒らしてよくくっつくようにします。

     

    「ディバイダー」

    革のふちにディバイダーをあてて引くことで、縫い線を引きます。

     

    クロムエクセルショルダーバッグ

    写真はクロムエクセルのショルダーバッグ(カスタムオーダー)の縫製風景です。

    このように、ディバイダーで引いた線を目安に縫うことができます。

     

    「革包丁」

    革用の包丁です。当然ですが、革職人にとって必須のアイテム。

    布、紙など何でも革包丁を使って切ってしまいます。慣れているので、カッターなんかよりも正確に切れるので。

    (革以外の素材を切ると切れ味が悪くなりがちなので、革用とわけて使います)

     

    「鉄筆」

    革に線を書くときや、点などのしるしを付ける時に使います。

    型紙を当ててトレースする時などにも使います。

    先があまり尖っていると線を引くどころか革が切れてしまいますので、ヤスリなどで良い感じに丸くします。

     

    「菱ギリ」

    菱形の穴を開ける道具。

    手縫いをするときにあらかじめ穴を開けておくのですが、そのときに必要な道具です。

     

    コードバンウォレット

    写真はコードバンのフライトウォレット(カスタムオーダー)ですが、

    例えばどのように道具が使われているのかというと…

     

     

    手縫いフライトウォレットの襟の部分は厚過ぎてミシンで縫えないため「手縫い」です。

     

    工程としては「NTドレッサー」で表面を荒らした後、マチを貼り合わせて「口金押さえ」で挟んで圧着、「ディバイダー」でラインを引きさらに「ディバイダー」で等間隔の点を付け「菱切り」で穴を開けて手縫い。


     

    コードバン写真はウォレットロープ制作風景。

     

    「鉄筆」でラインを引き、包丁で裁断します。

    カットした革を貼り合わせて圧着。

     

     


     

    コードバンディバイダーでラインを引き、縫製。

     

    という感じです。
     

     

     

    他にも

     

    「喰い切り」

    主に修理に使用する道具です。

    スナップボタンの交換や、ファスナーの長さ調整、カシメを外すなど、これもなくてはならない道具です。

     

    「ゴム(?)ハンマー」

    どこかのドラッグストアで買ったものですが、これが非常に使える道具です。

    何に使うかといいますと、革を折り曲げて圧着するという時に使います。

    前述の「口金押さえ」よりも強力に圧着したい場合に使います。

    エッジが丸く、素材が硬過ぎないのでバンバン叩いても革に跡が付きません。

     

    革のトートバッグ

    ミリタリートートミニトートの上部、口部分の帯状の革を挟んでいる所などは、バンバン叩いています。

     

    さて、いかがだったでしょうか?

    革製品はこのように作られているのです。

    今回ご紹介したのは、ほんの一部の道具ですが。

    また機会がありましたら別の道具も紹介いたします。

     

    ではまた。