LEATHERMAN(レザーマン)とは
2017.09.24 Sunday
ハンドメイドの革製品を製造販売しております【SHIN】代表兼職人の加來(かく)です。
今回は「LEATHERMAN(レザーマン)」のお話。
「レザー」という単語が入っているため「革」の何かだと思われがちですが、「レザーマン」とは色々な機能を持つ道具「マルチツール」のブランドです。
マルチツールと言えば、他にスイスの「ヴィクトリノックス」などが有名ですね。
レザーマンの特徴は大きなプライヤー(ペンチ)機能が付いているところです。
ちなみに「レザーマン」という名前は創業者のティム・レザーマンに由来します。
ティム・レザーマンは妻との低予算でのヨーロッパ旅行中、レンタルしたフィアットの不調や宿泊したホテルでの水道トラブルに直面し、マルチツールの必要性に気付く。
そのとき所有していたボースカウト・ナイフにはプライヤーが付いておらず、トラブルに対処しきることができなかったのだ。プライヤーやドライバーを内蔵したマルチツールの必要性に気付いたティムは、まずは段ボールや木片を使ってツールの形状イメージを作成した。
さらにスチールで質感を探りながら、金属加工を学びながら試作を幾度となく繰り返した。(レザーマンジャパン公式ホームページより抜粋)
これがレザーマンが生まれたきっかけとなります。
その後の歴史を知りたい方はレザーマンジャパン公式ホームページの「レザーマンの歴史」にて。
何故レザーマンの紹介をするかと言いますと、個人的に好きだから。
それとレザーマン用のレザー(革)ケースを商品化しているからです。(ほぼ、趣味です)
レザーマンケースというのはレザーマンを所有している人しか必要にならないので
そんなに売れるものではないというのは前提で作ったのですが、
ならばレザーマン自体をまず買って頂こうという魂胆。
というのはまるっきり嘘ではないのですが、純粋にレザーマンは持っていると役に立つのでただ紹介したいということです。
レザーマンの代表的なモデル「レザーマンWAVE」
全長10cmのちょうどいいサイズで機能も充実しています。
おそらくフルサイズのレザーマンの中で一番売れているのではないかと勝手に思っています。
オープン!
ナイフ、ノコギリ、ヤスリ等の機能があるのがわかりますね。
ハサミ、缶切り、ドライバー、精密ドライバーまであります。
プライヤーは普通のプライヤーくらいのサイズで使いやすいです。
これだけの機能があれば、日常生活においてかなりの場面に対応できます。
実際、普通に生活していてこんなに機能いらないでしょう?とよく言われるのですが、
いざって時に使うのですよ。
それでもノコギリなんか使うか〜?って言われそうですが、何度も使ってますよ。
しかも結構切れます。
ほんとはキャンプとかアウトドアで力を発揮する道具ではありますが、家の中でも十分役に立ちます。
WAVEなどのフルサイズ(標準サイズ)が収納できるケースがこちら。
レザーマンにも革ケースが付いているものもありますが、あまりかっこいいものではないのです。ここだけの話。
レザーマンSURGE(サージ)というWAVEを一回り大きくしたようなモデルもあります。
写真のゴールドのモデルはアメリカのカスタムメーカー「TAXAS TOOL CRAFTERS」のもの。
ネットで見て一目惚れしたのですが、こういう派手なものって飽きますね。今はブラックにすれば良かった〜なんて思ってます^^;
サージは大きくて迫力があるのですが、その分重いので携帯には若干不便ではあります。
ただ、ナイフ、ノコギリなどは大型の方が使いやすいので、使う人によってはこちらのほうが良いかもしれません。
これは「OHT」というモデルで「ワンハンドツール」の略。
その名の通り全て片手で操作できるというもの。
プライヤーを使うときに両手でぐいっと本体を開かなければならないのは、片手しか使えない状況ではなかなか厳しいものがあります。
そのような状況でこの「OHT」が役に立ちます。
※SHINには「OHT」を収納できるケースは販売しておりません!
本体を開くのではなくプライヤーの頭がスライドして出てくるという画期的な機構。
特殊な機構の為、ナイフ等のツールがやや短く、ツールの種類も少ないです。
使いやすさで言えばWAVEの方が洗練されているのですが、実は個人的に一番好きなモデルです。
何か、不完全な部分が愛らしいといいますか。
各種モデルには「ブラック」が選べます。
ブラックですと、摩耗で下地が見えてきますので経年変化が楽しめます。
暗闇で見えづらいのが弱点!
「レザーマンMUT」
米軍に向けて開発され、NSNを取得するミリタリープロツールMUT
MUTは、ライフル銃(M16/AR15)のメンテナンスを目的に、実戦での兵士の体験を参考にして様々な特殊機能が装備されています。
MUTが装備するミリタリー用の特殊機能は、17mmボルトナットにも対応する大型プライヤーは、ワイヤーカッターに取替式で高硬度な154CM鋼材を使用。
それ以外にも、サバイバルツールの基本となるナイフ、のこぎり、ハンマー、ドライバー類など合計17種類のツールが装備されています。
LEATHERMANで最もミリタリーに特化し軍隊で多く採用される実績こそ、
究極のスペックを要求される戦場での厳しい仕様基準をクリアーした高品質で頑丈な製品の証明と言えます。
日本ではサバイバルゲームでも使用機会が限られオーバースペックと言われてしまう機能になっても、周りとは異なる男としての所有欲を満たす独特のデザインかつ存在感から根強い人気の製品です。
黒酸化皮膜処理(black oxide)のブラックモデルは、さらなる重厚感とミリタリーの風格を感じさせます。
厚手で丈夫なMOLLEナイロンケースと、MUTレンチ(フロントサイト調整ツール & 3/8”めがねレンチ)が付属。
(レザーマンジャパン公式ホームページより抜粋)
こんなオーバースペックのものもあります。
こういうのにそそられてしまうのですよ(笑)
軍用と聞いただけで「合格!」となってしまいます。
※SHINではMUTを収納可能なケースは販売しておりません。
いかがだったでしょうか?欲しくなってきたでしょう?
レザーマンの注意点としましては、理由なく所持していると銃刀法にひっかかります。
キャンプに持っていくなどの正当な理由があれば大丈夫な様です。
(理由なく所持していないと突発的な状況に対応できないのですが…)
※ナイフレスのモデルは大丈夫なようです。
また、レザーマンには正規輸入品と並行輸入ものがあります。
正規輸入品は価格が高いのですが、25年保証が受けられるので安心して使うことができます。
並行輸入ものは25年保証がアメリカの本社と直でやり取りしないといけないため、現実的には難しいでしょう。
ただ、本体価格はだいぶ安いのですが...
そのあたりは、自己責任でお選びください。
ではでは。