イギリスからミシンを輸入した話/SINGER 29K58 八方ミシン 前編

2020.10.08 Thursday

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    シンガー八方ミシン

    【八方ミシンをイギリスから輸入した話】

     

    最近、イギリスからミシンを取り寄せました。

    SINGER29K58というモデルなのですが、取り寄せるのが結構大変でしたのでその過程をレポートしたいと思います。

    海外から何かを輸入したいという方には多少参考になるかと思います。

     

     

     

    【ミシンをebayで入手】


    少し前からSINGERの八方ミシンが欲しいな〜と思って色々調べておりました。

    「八方ミシン」というのは360度どの方向にも縫い進めることができる特殊なミシンです。

     

    で、このSINGERの29Kというモデルを元にしたコピー品は色々あるのですが、やはりSINGER製が欲しくて探しておりました。

    本体のみで、手廻しで使っている方も多いようですが、足踏み代と組み合わさったときのカッコ良さに衝撃を受けました。

    (後でお見せします。)

     

     

    日本国内でしっかりと整備された29Kはそこそこのお値段がします。(30〜40万)

    現段階でそこまでは出せないな〜と思っておりましたので、世界のオークションサイト「ebay」をパトロールしていたところ、見つけてしまったのです。

     

    イギリスの出品者から日本円にして一桁台の29Kが出品されておりました。

    ebayでは日本まで送ってくれるかをまず確認しなければならないので、「ships to」のところを確認しました。

    ships to「worldwide」や「japan」であれば日本にも送ってくれます。

     

    確認したところ「United Kingdum」...

    つまり海外発送はしないということです。

     

     

     

     

    【転送業者】


    数分間ガッカリしたのですが、世の中には「転送屋」というのが存在しております。

    ebayですと「セカイモン」が有名(公式?)です。

    日本に送ってくれるものであれば、直接ebayから購入できますが、「日本に送ってくれないもの」や、「海外の人とのやりとりに自信がない人」は

    セカイモンなどの転送業者さんに依頼すれば終始日本語でのやり取りで輸入ができるのです。

     

    ということで、イギリスに拠点を置く転送屋さんに依頼することにしました。

     

    とはいえ、実はこの時点でオークション終了間近になっており、転送屋さんに依頼、問い合わせの余裕がありませんでした。

    という事で、取り敢えず落札して、事後報告的に転送屋さんにお願いすることにしました。

    (転送屋さんのウェブサイトに、「急ぎの時は取り敢えず弊社の住所を登録の上、購入して後で連絡してください」という趣旨のことが書かれておりましたので)

     

    夜中の3時頃に終了時間でしたが、入札した時点で夜中の2時を回っておりました。

    あと1時間くらい待てば結果が分かりましたが、次の日も仕事ですし寝ることにしました。

     

    朝起きてスマホを確認したところ、無事落札できておりました!

    (実は僕の他に誰も入札してない、つまり最低落札額!万歳!)

    満を辞して転送屋さんに連絡。

    届いたら日本に送ってくれるよう、手配しました。

     

     

     

    【落札後】


    無事落札できて、「安く買えた〜」と喜びながら仕事をしておりました。

    しかし仕事中に出品者から一通のメッセージが届きました。

     

    「そちらの住所だと輸送費がプラス100ポンドかかります。事前に郵便番号で確認してくれと書いてありますよね?

    嫌ならキャンセルしてください。確認してくれと書いてありましたからね?

     

    100ポンドとは日本円にして約14000円(当時のレート)です。

    うわ〜と思いながらも「最低落札額で落とせたのだから、まあ仕方ない」と即刻ペイパルにて送金しました。

     

    その後、更にメッセージが。

    「業者がミシンを裸でトラックに積んで、直接持っていきます」

    つまり梱包無しの状態です。

     

    梱包なしの場合や、国際輸送に耐えられなそうな場合は転送屋さんがちゃんと梱包し直してくれるとサイトに書いておりましたので、

    その趣旨を梱包屋さんにメールしました。

     

     

     

    【転送屋に到着】


    数日後、ミシンが転送屋さんに到着したとの連絡が入りました。

    更に、「これは木枠を組まないと送れません」という趣旨のメールが届きました。

     

    実はここまでは想定の範囲内でした。

    かなり重いし、衝撃で壊れる可能性もあるので、ただ段ボールに入れただけでは送れないだろうなと思っておりました。

     

    木枠は転送屋さんでは組めないので、梱包業者に依頼するとのこと。

    その梱包業者がそのまま発送するということになりました。

     

     

    しばらくして、次のメールが届きました。

     

    「空輸か船便どちらかをお選びください。なお、通関業者の手配と空港or港からそちらの住所までの配送業者の手配をお願い致します。

    保管料がかかってしまいますので速やかに手配をお願いします。」

     

    通関業者の手配?聞いてないし、そもそも通関業者なるものの存在自体初めて知りました。

    要は通関業務をしてくれる業者なのですが、どこの業者に依頼したら良いのか分かりません。

    調べると、「個人相手は断られることが多い」との情報が。

    更に、そんな通関業者との間に入ってくれる業者もありました。

     

    その場合

    出品者→ebay→転送屋→梱包屋→通関業者仲介→通関業者→自分

    「どんだけ中間業者入るんだよ(笑)」と思いました。

     

    ちなみに以前、やはりイギリスの出品者からポータブルの手廻しミシンをebayで買った時は

    出品者→ebay→自分

    でしたので、エライ違いです。

     

    その時のミシンがこちら。

    詳しくはビンテージのシンガーミシン28Kと消費税率アップの話

    をご覧ください。

     

     

     

    とにかく通関業者をネットで調べてもイマイチよく分からない、、、

    このインターネット時代に、検索してもよく分からないこともあるんだ、と焦りが募りました。

    そんな中、通関士を社内に抱えている配送業者があるとの情報が!

    それだと通関業者を手配する必要が無いのです。

     

    そこで、転送屋さんに問い合わせました。

    「通関業者、国内配送業者を手配しないでこちらまで直接送ってくれる方法は無いのですか?」

     

    そして返信が、、、

    「そのような配送会社があるか確認してみます」

    お?もしかしたらあるのか?

    でもそんな便利な方法があるのなら最初から提示されてても良いはず。

    ということは無いという事か?

    などと延々考えておりました。

     

     

    次の日だったか、メールが来ました。

    祈るような思い出メールを開くと、、、

     

    「加來様のご自宅まで直接お届けできます。この方法ですと通関業者、国内配送の手配は必要ありません。」

     

    有るなら最初から言ってくれーと安堵しました。

    (ちなみに航空便で配送料は10万以上とだけ行っておきましょう。木枠梱包、航空便、通関業者込みなので結構いきました。)

     

    皆さんは通関業者を手配しているのでしょうか?

    まあ、これくらいの大きいものでなければ要らないのかもしれませんが。

    先ほどにも書きました、前回のポータブルミシンの時はただ購入してから待っていれば普通に届きましたので。

     

     

     

    【関税の話】


    関税がいくらかかるのか恐れておりました。

     

    個人輸入ですと商品代金に0.6を掛けた上で税率を掛けるので、大した金額ではありません。

    (商品代金が16666円以下のものは関税がかかりません)

     

    仕事で使うとなると通常輸入となりますので

    CIF価格(商品代金+配送料などの諸経費)に税率をかけるので、結構な税額になります。

    しかし!

    ミシンは関税フリーでしたのでかかりませんでした!

    嬉しいサプライズ!

    でもCIF価格に消費税10%はかかります。

     

     

     

     

    【国内配送】


    更なる試練が。

     

    イギリスから発送される前に配送会社から電話がありました。

     

    「◯日にお届けできそうですが、加來様の方でトラックからの荷下ろしは可能でしょうか?100kgの木箱の荷下ろしなので機材、人員など用意できますでしょうか?

    もし出来ないようであれば、チャーター便(荷下ろしに使えるパワーゲート等が付いている)を手配します。」

     

    ちなみにチャーター便だと配送料が2〜3万アップ!!

    ここまでで想定以上に配送料がかかっておりますので、これ以上費用をかけたくない、、、

    という事で通常便を選択。

     

     

    トラックのドライバーと職人仲間に手伝ってもらったとしても、100kgの木箱を持ち上げて降ろすのは不可能です。

    そこで思いついたのが、バイク乗りの職人仲間が持っているバイク積み下ろし用の「ラダー」。

    これがあれば引きずり下ろせるので何とかなるかなと思いラダーを借りました。

     

     

    ちなみに混載便という、通常の配送トラックなので配送時間が9時〜17時の間で指定不可。

    という事でしたので人員の確保が難しく、職人仲間一人と自分で待ち受けることになりました。

    ドライバー入れて3人なので、不安もありながら何とかなるでしょうと思って待っていました。

     

     


     

    という事で、気付いたらあまりにも長くなりましたので、続きは次回に。

     

     

    長い記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。

    SHIN代表兼職人の加來でした。

     

     

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