SINGER 29K58(八方ミシン)をメンテナンスしました
2020.10.22 Thursday
先日導入致しました「SINGER29K58」をメンテナンスしてみました。
今回はそのレポートです。
まずは足踏み台との連結ベルト(丸革)を5mmから8mmに交換しました。
元々付いていた5mmの方は結構乾燥してパサついてましたので、新しくするとともに太さをアップして滑りづらくしました。
結構、太さが違いますね。
次に糸巻きのゴムの交換。
ゴムがかなり硬化しておりまして、滑ってしまうので新品に交換しました。
その際、回転が重かった部分を分解してきれいにしました。
交換完了!
いかにも食いつきが良さそうなゴムです。
次に、送り足を削ります!
削り始める前の新品状態の写真を消してしまいました(笑)
これはある程度削った状態です。
かなり溝が削れてきました。
一度この状態で付けて縫ってみたところ、まだ少し跡がついてしまいましたので、、、、
ゴムを付けました。
1mm厚の天然ゴムを接着剤で付けました。
これで跡はほとんど付かなくなったのですが、ゴムの耐久性は、、、分かりません。
まあ、すぐに取り付けられますので消耗品と考えることにします。
次に、地味に使いづらかった糸立て棒。
短い&細いので、いつも使っている糸(ビニモ)が立てられなかったのです。
まずコースター状のベースを革で作りまして、そこに近くの島忠で入手した排水口(?)のフタを載せました。
さらに短い棒にアルミの中空の丸棒を差し込み長さを稼ぎました。
これだけだと細くて糸が寄ってみっともない&スムーズな回転に支障をきたすので、スペーサーを革で作りました。
排水口のフタがあるお陰で糸がスムーズに回転するのでかなり良い感じになりました^^
実は排水口のフタをゴールドに塗装しようかとも思ったのですが、滑りが悪くなりそうですし、すぐに剥げてきそうなのでやめました。
他の稼働部分は使用に支障が無いので、取り敢えずこれで動かせるようになりました。
後日糸立て棒をブラックに塗装しました。
縫製動画も撮ってみましたので是非ご覧ください。
それでは今回はこの辺で。
SHIN代表兼職人の加來でした。