革の傷の対処法

2017.09.18 Monday

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    ハンドメイドの革製品を製造販売しております【SHIN】代表兼職人の加來(かく)です。

     

    革の財布や名刺入れ等を使っていくうちに段々傷が付いてしまうことがありますよね?

    そんな革の傷への対処法についてです。

    なお、今回はSHINで多く使っている「染料で染めて、表面をコーティングなどしていない素上げの革」での対処法となります。

    ※銀面(革の表面)に顔料を吹いてある革はどちらかと言うと傷つきにくく、傷が付いたときの対処法も異なります。

     

     

     

    まずは、傷が付かないようにするのが重要です。

     

    • 触る時爪を立てない
    • バッグに他のものとごちゃまぜに入れない
    • 引きずらない

     

     

    「触るとき爪を立てない」

     

    これは革製品の取り扱いに慣れている方は意識せずともやっていることなのですが、

    慣れていない方は財布の開閉時などに爪で引っ掻いてしまいます。

    素上げ(コーティング無し)の革はそれで簡単に傷が付いてしまいます。

     

     

     

    「バッグに他のものとごちゃまぜに入れない」

     

    バッグの中の本や硬いものに当りますので、気付いたら傷だらけ、ということになります。

    表面の傷に関してだけ言えば、バッグに入れておくより胸ポケットやお尻のポケットに入れている方が

    傷は少ないということが起こります。

    (常にポケット内で磨かれているような状態になり、かなりの傷が消えるのです)

    ただし、革製品の本体にかかるストレスは大きいので長持ちするのはバッグに入れて使う方です。

     

     

     

    「引きずらない」

     

    そりゃそうだろうとお思いでしょう。

    例えば財布が机の上に置いてある状態で、こちらに机の上を滑らせて財布を引き寄せるとしましょう。

    財布と机の下に砂粒一つあっただけで結構な傷が付いてしまいます。

     

     

     

    さあ、傷を見てみましょう。

     

    盛大な引っ掻き傷です。

    普段気を付けて使っていても、焦っているときなどにやってしまいがちです。

     

    この財布の革はイタリア/ワルピエ社の「マレンマ」という革。

    わりと引っ掻き傷が付きやすい革です。

     


     

     

    マレンマの革財布 こう見ると、結構傷だらけです。

     

    横一直線に入った傷などは比較的新しい傷です。

    「傷も味」と言いますが、少しなんとかしたいですよね。
     

    【傷の消し方】

     

    「乾拭き!」

     

    何も付けずに磨く、ということですがこれが実はかなり有効です。

    引っ掻き傷というのは表面が少し毛羽立った状態ですので、それを乾拭きで寝かせることで傷が目立たなくなります。

    また、革内部に含まれているオイルが傷に馴染むことでさらに目立たなくなります。

     

    例えば、ずっとポケットに入れているキーケースなどはかなりの傷が付いても、ポケットの中で常に磨かれ、ほとんどの傷が勝手に消えてしまいます。
     

    マレンマ革の傷対策「味のある傷」と「味の無い傷」というのがあります。

    (個人的な意見ですが)

     

    できたての新鮮な傷は、色が白っぽく情緒がありません。

    そこで乾拭きで馴染ませることにより味が出るのですが、

    写真は一歩進んで「傷にオイルを塗る」という技を行っております。

     

    傷の色を濃くする為に、何か塗料や靴墨を塗るというのも有りですが、難易度が高く失敗するとおかしなことになるので、ここでは「ニートフットオイル」を使います。

    (ニートフットオイルとは牛から採ったオイルです。)

     

    液体状で塗ると一時的に色が濃くなりますが徐々に馴染んでくるので「事故」が起こりにくいです。

     

    ニートフットオイル商品ページはこちら

     

     


     

    このようになります。

    めちゃくちゃ濃くなりましたが、心配ご無用。

    時間が経てば馴染んで薄くなります。
     

    マレンマ革の傷処置まあ、全体的に縫ってしまってもいいんですけどね。
     

    そして乾拭き!

     

    どうですか?

    消えてはいませんが、だいぶ「味のある傷」傷になったとおもいませんか?


     

     

    さらに乾拭きを重ね、結果…

     

    マレンマ革財布の傷の処置

    このようになりました。

    傷はだいぶ目立たなくなり全体的な艶も増したので、「おまえ、成長したな」と撫でてやりたくなります。

    こうやって持ち主と共に育っていくのが革製品の醍醐味です。

     

     

     

    最後までお読みになって頂いた方に、素敵なプレゼント!

    ニートフットオイルおためし

    SHINで商品をご注文いただく時に、カート内の備考欄に「オイルキャンペーン」

    とご記入頂ければ前述の「ニートフットオイル」を少量ですが、お試し用にお付けします。

    (醤油用お魚型容器×2です。意外にカワイイ?)

    ※ZIPPOは大きさ比較用です。

     

    期間は2017年9月18日〜9月30日まで。この機会に是非!

     

     

     

     

     

     

     

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