鹿革の話とショルダーバッグのカスタムオーダー

2017.09.01 Friday

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    鹿革ショルダーバッグ

    ハンドメイドの革製品を製造販売しております【SHIN】代表兼職人の加來(かく)です。

    写真はエルク(大鹿)の革を使ったショルダーバッグです。(カスタムオーダー)

    イエローとヌメ革のナチュラルカラーが非常にマッチして良い感じです。

     

    鹿革

     

    さて、今回は鹿革についても少しお話したいと思います。

     

    鹿革の特徴

    「鹿革(エルク含めて)」というのはなかなか面白い革で、以下のような特徴があります。

    • 柔らかい
    • 引っ張り強度が強い
    • 軽い
    • 繊維が細かい

    引っ張り強度が尋常ではないので、細い鹿の革ひもでも手でちぎることは困難です。

    ですから丈夫な革ひもが必要なら「鹿ひも」を選べば間違いないです。

     

     

    ブッテーロ財布

    ちなみに写真の「ジェネラルウォレット」のチョーキングに使っているのも「鹿ひも」です。

    柔らかいうえに切れないので「ひも」としてのポテンシャルが非常に高いのです。

     

     

    ・古来から武具等にも使われていた

    柔らかく強靭なので、古来から武具や手袋、衣料などにも用いられています。

    眼鏡拭きで使われる「セーム革」も鹿革で、

    繊維の細かさと含まれた油分によって眼鏡がピッカピカになるのです。

    スマホの液晶なんかもちょっと鹿革で磨くだけでピッカピカです。

     

     

    こうしてみると、鹿革はかなり「使える」革だということがわかりますね。

    ですので、牛革よりは高級な部類に入ります。

    牛革の方が、圧倒的に出回っている数が多いということもありますが。

     

     

    ・鹿が害獣?

    革というのは食肉の副産物ですので、牛肉は日常的に食べていても

    鹿肉っていうのは滅多に食べれないことからも希少であることがわかります。

    (美味いですよね〜一度骨付きの鹿肉っていうのを食べましたが非常に美味でした)

     

    ただ、そうかと思えば日本では鹿が農作物を荒らす害獣として

    駆除されねばならない対象になっているというのをご存知でしょうか?

     

    その駆除された鹿やイノシシはお肉は食べられていても(美味いですからね)

    皮は捨てられているそうです。

     

     

    ・MATAGIプロジェクト

    レザーサーカス

    僕も最近革屋さんから聞いたのですが、

    そんな皮を革として有効活用しようというプロジェクト

    「MATAGIプロジェクト」というのがあります。

    (皮と革の違いって何?と思った方はこちらの記事を『サドルレザー(ヌメ革)とは

    ※写真のパンフの「LEATHER CIRCUS」はそのプロジェクトの一部

    じつは僕もまだ詳しくはないので興味のある方はサイトをご覧ください。

     

     

    さて、鹿革についてとりとめも無く書いてみましたが興味湧いてきましたか?

    とは言うもののSHINではほとんど鹿革の商品が無いという...下の写真の「ディアスキンキーケース」のみ。

    鹿革キーケース

     

     

    ちなみに牛や馬の革は「カウハイド」「ホースハイド」というように

    「ハイド」という言葉が使われますが、

    鹿革は「ディアスキン」「エルクスキン」というように「スキン」という言葉が使われています。

    「スキン」というカテゴリーは比較的サイズが小さい革に使われます。

    (エルクはデカイんですけど)

    他はピッグスキン(豚)、ゴートスキン(山羊)、シープスキン(羊)等々。

     

    今日の所はこの辺で。

     

    2017年8月以前のブログはこちら

    ハンドメイドの革製品SHINのブログ